平戸松浦藩門外不出の銘菓・・・カスドース
どちらも平戸藩主松浦家の茶菓子として伝えられたものです。
ごぼう餅はいわゆる「ういろう」で、黒糖を使うので色は黒っぽく、形は棒状で牛蒡に似ることから「ごぼう餅」の名が。過去には牛蒡を使ったとも言われますが、定かではありません。

「牛蒡餅」(牛蒡餅本舗「熊屋」さんのサイトから)
写真の左端がオーソドックスな牛蒡餅。右端もありましたが、中三種の色は昔はありませんでした。
モチっとした食感と、ほの甘い牛蒡餅は庶民のお菓子として小さいころからよく食べていました。
「カスドース」は少し事情が違います。
先日、「カメラのたかた」さんを訪問した際、すぐ近くにカスドースの「蔦谷」がありますので、立ち寄りました。
前回は「カスドース」売り切れでしたが、今回はバラ売りが7個ありましたので連れ七人分買い求めお店で食べさせていただきました。

写真撮る間もなく、中身がない!
お店の陳列用を撮らせていただきました。

黄金色のカスドース
1500年代、平戸に出入りしていたポルトガル商船で渡来したキリスト教宣教師達によって伝えられた南蛮菓子の中にこの「カスドース」があったと言われています。
当時の日本では口にすることが難しかった鶏卵や砂糖をふんだんに使い、手間をかけて造られる、この黄金色もあざやかな「カスドース」は、平戸藩門外不出の菓子として扱われ、庶民は食べられない幻のお菓子であったと言います。
製法は「焼き上げたカステラを冷ました後に、カステラの茶色の表面を落とし、大きめのマッチ箱ほどの直方体や短冊型に切り乾燥させる。溶いた卵黄にくぐらせた後、鍋で熱した糖蜜の中で揚げるように浮かべて表面の卵黄を固め、砂糖をまぶして冷ます。」というものです。
庶民の私でも、50年以上前に食べた記憶がありますが、色がきれいで大変甘かったとの印象が残っています。
50年ぶりに食べたら、意外なことに、濃厚でしっとり感はそのままですが、しつこい甘さはなく、現代風に甘さ控えめなのかなと思ってしまうくらいで、ペロッといただきました。
高価だと思っていたカスドースが1個168円とは、これも意外でした。
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TOSIPAPA さん
ありがとうございます。
長崎県の物産展には多分出品されると思いますが、平戸のお店でも売り切れが多いので、たくさんはでないと思います。
甘さがありますから、山ではいいですよ。
| つしまひのき | 2012/06/11 09:53 | URL | >> EDIT