한국에서 히노키가 붐・・・韓国で、桧(ひのき)がブーム
今、韓国ではヒノキ(히노키)が人気です。히노키(hi-no-ki)
韓国にヒノキ林はほとんどありませんので、かなりの量のヒノキ木材が日本から輸入されています。
特にヒノキの香りが大変好まれており、住宅の内装はもとより、ヒノキ・オイル(ヒバ・オイル)、家具、ヒノキ風呂、木工品などに利用されているようです。
教育熱心で知られる韓国の親たちは、ヒノキの香りで子供の頭が良くなるとも言います。
日本人も、ヒノキのすがすがしい香りは一様に好みますが、韓国では輪をかけて人気なのです。
その韓国から先週、ヒノキの視察団がやってきました。
全羅南道長城郡の副郡守(副市長さんみたいなもの)を団長に、公務員、山林組合(森林組合)、木材業者など総勢20名。
林業県でもない長崎になんでや?
ネットでサーチすると、長崎ヒノキや対馬ヒノキの銘柄がある。ヒノキ率が全国的にも高い。韓国に近い・・などの理由。

室内での説明の後、早速、西海市のヒノキの森へ。
間伐はいつするのか、本数は、経費は、搬出の方法は?・・・結構よく知ってる。

次は、製材所を見学。
製材して何を作るか?
儲かるか?
製材品を中国に輸出していると言うと・・いくらで買ってくれるか?
そのほか、森林の癒し効果を生かした「森林セラピー」のこと、香りを利用した「アロマセラピー」のこと、二酸化炭素の排出権取引のことなど、あらゆる分野にわたって熱心な質問が続出した。
韓国にヒノキ林がほとんどないと前述したが、長城郡には我が社のヒノキ林の10分の1ほどのヒノキ林(1000ヘクタール)があるとのことで、そのヒノキ林をどう活用するかが課題だということが次第に分かってきた。
少ないヒノキを十分活用したいという視察団の意気込みが感じられる1日でした。
日本でもヒノキに限らず、木の有効利用を進めて、再生産可能な森林を永続的に守っていく必要があるなと考えさせられました。
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| トピック | 00:59 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
順天姉さん、いつもありがとうございます
森林・自然との共存は大変重要なことですね。
長崎県内で伐採される木材は、そのほとんどが間伐として伐られています。
間伐は、森林の成長上やらなければならない手入れ作業です。込み合った木々を間引きし、隣の木との間隔を広げ、お互いが健全に成長するように助けるのです。
また、太陽の光が地面に当たるようにし、下草や灌木が生えるのを助け、森全体として健康になるようにしています。
その間伐をした結果の伐採木を木材として利用しているんです。
森は間伐をしてほしいし、人は間伐材を利用する。
森と人との共存というのは、ただ守る・保護するではなく、積極的な関りから生まれると思います。
最近、ボランティアや企業のCSR活動で、植林をしたいとの申し出があり、大変ありがたいのですが、現実は植える場所がないのです。
日本は、戦後の禿山時代からよく植えてきて、もう新たに植える場所がないのです。
「植える時代から、育てる時代へ」と言われるようになってから久しいですが、今は「育てる時代から、伐る時代へ」と言われます。
間伐で伐るのは当然ですが、森林も高齢化してきているので適量の伐採が必要になっているのです。
森林も歳をとると成長が低下します。樹木(植物)は二酸化炭素を吸収し、光合成で酸素を出すと習いましたが、生きるために酸素を吸い込み、二酸化炭素も出しています。
若い樹木は成長が旺盛なので、太った分だけ炭素を体に貯えるので、相殺すると出す酸素の方が多いのですが、成長が鈍くなると、出す酸素より使う酸素の方が多くなり、結果、二酸化炭素を多く排出するようになります。つまり、温室効果ガスの代表である二酸化炭素を増やし、地球温暖化防止に逆行する結果となってしまいます。
森林は、全体として若いものからお年寄りまで平均しているのが理想です。人間もですが。
森林伐採は「悪」との世論もありますが、必要な伐採をしないと、将来大変なことになりかねません。
森林計画という計画が県により立てられ、その計画の中で、上述の間伐も含めた「必要な伐採の量」が示されてますが、いつも計画を達成できません。
木材の価格が低迷し、伐っても収益がほとんどないので森林の所有者は伐採をしたがらないのです。奥山など条件が悪い場合には赤字になるのです。
日本の森林は、間伐などでもっと伐採して木を使わなければならないのに、国内で使われる木材の約75%が輸入されているという現実。どこかが狂っています。
それでも、森を守り、健全な姿で次の世代に引き継いでいくことは、今の自分たちの責務だと、森で頑張る人々がいます。
長くなって申し訳ありません。
| つしまひのき | 2012/01/22 13:09 | URL | >> EDIT