長崎くんち(3)・・・傘鉾(かさぼこ)
それぞれの踊り町(おどりちょう)は、その町のシンボルの巨大な傘鉾(かさぼこ)を先頭に進み演し物を奉納する。
傘鉾は、踊り町を表すプラカードのような役割がある。
≪画像はクリックで拡大できます≫

今年の踊り町「江戸町」の傘鉾
傘鉾の上に「飾り」が乗っており、まわりに「垂れ」と呼ばれる布が張ってあってある。飾りと垂れの間を「輪」が囲んでいる。
真ん中には「心棒」と呼ばれる太い竹が通してあり、担ぐための「担ぎ棒」と「握り棒」がついている。
直径2m弱、高さ3~3.5m、重量は130~150kgあるといわれる。これを一人で担ぎ、円を描いて舞う。
担ぎ手は長崎郊外農村部の屈強な男衆が担当する。
○○組が組織され、毎年どこかの踊り町の傘鉾を担ぐ。

江戸町はオランダ交易を表すVOC(東インド会社)のマークが入った古伊万里の皿の飾り

反対側には、オランダ商館長が江戸町に贈った町章をあしらった杯。
この町章は、JEDOMATIの頭文字JDMをデザインしたもの。
このロゴが腕枕をして横になった蛸に見えることから、長崎っ子はこれを「たこのまくら」と呼ぶ。

重い飾りとのバランスを取るために、心棒の下の先には重りとして一文銭が2,500~3,000枚くくりつけてある。
お金を重りに使うとは、出島貿易で栄華を極めた長崎商人らしい。
傘鉾は前座ではなく、これだけで立派な演目で、傘鉾おたくも多い。
傘鉾が舞うときは、点の上ではなく円を描いて回る。
この円が小さいと「ふとまわれー!」の声が掛かる。太う回れ(ふとうまわれ)=大きく回れ である。
長崎では、太いも大きいも高い(背が)も全て「太い」なのです。
今年の「くんち」では江戸町だけしか撮れなかったので、過去に撮り貯めた傘鉾を紹介します。
手振れ、ピンボケもありますが、説明なしで飾り(だし)と垂(たれ)をご堪能ください。












「傘鉾」についての詳しくは こちら→「傘鉾に恋して」
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| 祭り | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
はじめまして
盛大なお祭りですね。
行ってみたいお祭りですが
ブログで見せていただきで
我慢します、静岡からでは
遠すぎますから
でも、凄いお祭りですね。
| ???? | 2012/10/14 04:53 | URL |