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ながさきの森林(もり)

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クジラのひげ・・・ミンククジラ?

すっかり忘れていた、ひげ鯨のヒゲが出てきた。
子供の頃にも家にあったが、このヒゲはずいぶん前に誰かに貰ったもののようです。
長崎の五島や平戸、生月は江戸時代から鯨漁が盛んで、昭和の時代まで続いていました。
生月出身の生月鯨太左衛門(いきつき・げいたざえもん)という力士がいたほどでした。

ですから、鯨のヒゲはさほど珍しいものではありませんでしたが、今では鯨漁が残っている地方でしか見られません。

IMG_0706.jpg
鯨のヒゲ(ヒゲ板)

セミクジラかミンククジラのものと思われますが、そのあたり詳しくはありません。
歯鯨:マッコウクジラ、ゴンドウクジラ、イルカ・・・
ひげ鯨:シロナガスクジラ、ナガスクジラ、セミクジラ、ミンククジラ・・・

IMG_0709.jpg

弾力のある半透明の板の部分とひげの部分から成っていて、ヒゲ板の片側が砕けて中の繊維状のヒゲが出ています。
ヒゲ板は一見プラスティック(樹脂)のようです。

かつては、傘の骨や扇子の要(かなめ)などに利用されたそうです。
私が子供の頃には、靴ベラやペーパーナイフがありました。
ペーパーナイフは乱暴に扱うと、刃の部分からヒゲが出てきて、紙の切り口がガザガザになったものでした。

IMG_0711.jpg

IMG_0714.jpg

ひげ板を光にかざし透かしてみると、板の中に繊維質のヒゲがあるのが分ります。
だから、弾力があって、かつ強靭なんですね。

Kkato_鯨ヒゲ
セミクジラ 国立大学法人東京海洋大学 海洋科学部附属水産資料館鯨ギャラリー(フーッ!)からお借りしました。

セミクジラの上あごに、ヒゲ板がひげの部分を内側にしてビッシリ並んでいます。
下あごにはありません。
海水ごとオキアミや小魚を口に入れ、このヒゲで漉して食べているのですね。

因みに、くじら大好きです。食べるのが。
刺身も美味しいですが、茹でた腸をスライス(輪切り)したものも美味しいです。長崎では百尋(ひゃくひろ)といい、お正月には欠かせないものですが、とても高価になりました。
百尋とは鯨の腸がとても長いことに由来する、と亡父が申しておりました。


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