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ながさきの森林(もり)

--------------------------------------------------森林、長崎、対馬、興味深い出来事、ヘェ~な話

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障害者の力作陶器・・・長崎コリアンダーの家

長崎市のはずれ小さな集落、またまた現川の話題。
この集落に「コリアンダーの家」という知的障害者のための授産施設があります。

下請仕事ではなく、独自に焼き物作りやハーブ栽培等を通して各人のオリジナリティーを伸ばしながら収入を得、町の中で普通に生活・自立し、周囲の人と折り合いよく暮らせることをモットーとしているそうです。

施設の窯開きの日、ここにお邪魔しました。

DSCF3205.jpg

赤いエプロンは、ここの施設長さん。
以前から、イベントや出張販売でここの焼き物を買っていたので顔なじみです。
そこで、妻を誘って窯開きに来たのですが、会ってびっくり、妻は妻で別の方面で施設長さんとは知り合いでした。狭い長崎ですから。

DSCF3207.jpg

右の、形が整っている焼き物は、型抜きの製品です。
左の、形が様々なものが、施設の皆さんの手ひねりの作品。
型抜きは実用的ですが、手ひねりは各々個性がありますね。

ここで使う釉薬は、周辺に自生している世の嫌われもの「セイタカアワダチソウ」を焼いた灰を使い自作しています。

DSCF3206.jpg
100円均一コーナーです
右奥の作品が小さく見えずらいので、クリックし拡大してください。

焼き物のほかに、自家栽培の乾燥ハーブやハーブソルトが人気です。
写真は掲げられませんが、施設のみなさん明るく活き活きしていましたよ。


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ストロベリーグァバの花・・・照葉蕃石榴(テリハバンジロウ)

庭のストロベリー・グァバの木です。

樹齢15年くらいで、樹高3m強。
1995年(ほぼ)に鹿児島県・指宿から苗をもらって植えましたが、台風で倒れ枯らしてしまい、既に出ていたⅡ世の実生が大きくなりました。ですから、樹齢がはっきりしません。

P6091662.jpg

何本もあるようですが、地中で枝分かれしたものや実生のものもあって、本当は何本なのか分りません。

大きくはグァバ(蕃石榴:バンジロウ or バンシロウ)の仲間(フトモモ科)ですが、葉はバンジロウより小さくて厚く、実も小さくて甘味が強いですね。
テリハバンジロウ(照葉蕃石榴)の別名の通り、葉の表面は光沢があり、アコウやガジュマルに似た感じです。
バンジロウの葉は血糖値を抑える働き(ヤクルトの特保食品「爽麗茶」がこれ)で人気がありますが、ストロベリーグァバに同様の効果があるかは分りません。

P6091657.jpg

この写真は先週はじめのもので、島原市のリィママさんのとこより、2週間も遅い開花でした。
先週は大雨小雨が続いたので、受粉が出来たか心配です。

P6091661.jpg

花のほとんどは、おしべが占め花びらは隠れ気味です。
ふわっとしてて、なかなか可愛いですよ。
開花から2ヶ月あまりで実をつけますので、今年は9月上旬~かなと思います。指宿では8月のお盆頃です。
結実率はほぼ100%です。

肝心の果実ですが、形はザクロの実をギューッと親指の頭くらいに小さくし、色はほぼザクロと同じ。
熟すと甘い香りを放つので、ハチやカメムシが実を食べにやって来ます。それほど甘いトロピカルフルーツです。
果実の写真を持ち合わせていなくて、残念ながらお見せできませんが、→他のサイトから

P6091656.jpg

種は発芽率が高く、実を食べた後、プッと種を吐き出しておくだけで芽がでます。もちろん土に(笑)
果肉に発芽抑制作用があるので、自然界と同じように種だけをプッと出す・・野鳥は下から・・が良いのです。
種はぶどうの種よりやや小さく硬いですが、果肉と一緒にカリカリ食べても一興です。

9月が楽しみだなー。


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| 植物 | 16:34 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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陶芸家による趣味の陶芸・・・長崎現川(うつつがわ)

我が家の近く(車で10分ほど)に、現川(うつつがわ)という小さな集落があります。
この集落では、かつて現川焼(うつつがわやき)という幻の焼き物が焼かれていました。

今回は現川焼そのものではなく、現川の窯元で見た陶芸家の趣味?の世界?です。

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現川の、ある陶芸家のお宅の庭に無造作に置かれた作品。
河童あり、自家用灰皿?、汚れたスニーカー、仏像の首
習作なのでしょうか、趣味?、それともお遊び?

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実物大のゴム長
質感がゴムのようで、これは大変気に入りました。
履いて見たかったのですが、割れそうなので遠慮。

即売もありますが、ゴム長やスニーカーは売っていません。

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| トピック | 05:22 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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旧香港上海銀行長崎支店・・・重要文化財

前回紹介した久保田馨の土人形が展示されている「旧香港上海銀行長崎支店」

香港上海銀行長崎支店は1892年に開設され、この社屋は1904年に竣工。建物は建築家の下田菊太郎が設計し、長崎市内の石造り洋館として最大の規模を持っています。
当時神戸以西での唯一の外国銀行で、在留外国人、なかでも貿易商を主な取引先として、外国為替やロンドン・上海・香港における外貨の売買を主要業務としていました。
銀行が廃止になってからは、長崎県が買収し警察庁舎などとして使用され、その後長崎市が買収し長崎市立歴史民俗資料館となりました。

DSCF0421.jpg
建物の正面・・長崎港側  ギリシャ建築のような柱が特徴

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建物裏手   この方向に大浦天主堂、グラバー邸があります

1987年にこの建物を解体して「国際交流会館」を建設する計画が浮上しましたが、これに反対する市民運動が大きな盛り上がりを見せ、その結果保存されることになりました。
そして、約4年の補修工事を経て1996年、長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館として再生したのです。
こんな歴史のある建物を壊そうなんて、恐ろしいことを考えたものです。
1989年に国の重要文化財に指定されています。
(突然ですが、岩手銀行中ノ橋支店も素敵な建物です。→ウシポニさんの「籠り部屋からの拾い価値」 この建物も大切に守って欲しいですね)

1階には銀行業務を行っていた当時のカウンターが残され、100人まで収容できる多目的ホールにもなっていますが、この日、コンサートの準備でごった返していたので写真は撮っていません。
2階と3階は資料館になっていて、長崎-上海航路、長崎港の歴史、久保田馨の土人形の展示、設計者下田菊太郎についての展示が行われています。

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3階バルコニー ここから長崎港が望めます

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館内廊下

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室内には当時のレトロな調度品が。 ここでの記念写真がgood!

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上海貿易が盛んな頃、この建物前の港岸壁は活気がありました。この船は上海丸のようです。
上海丸のほか長崎丸、神戸丸が一昼夜で長崎~上海を結んでいました。
長崎は東京よりも上海の方が近かったのです。

ハウステンボス(H.I.S資本)が長崎~上海航路を復活させた事は、長崎人として嬉しいですね。

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上海港に停泊するオーシャンローズ号 「insight china」より



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| 長崎 | 06:34 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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もうひとつの平和祈念像・・・トンチンカン(頓珍漢)人形・久保田馨

トンチンカン人形(頓珍漢人形)をご存知ですか。

長崎・大浦天主堂の直ぐ近く、旧香港上海銀行長崎支店2階に手作りの小さな頓珍漢人形(トンチンカン人形)が展示されています。
作者は故久保田馨(くぼた・かおる)。
14年間に30万体も製作されたこの人形は、長崎市内の土産物店でとても安い値段で売られていた土人形です。
ひとつひとつじっくり見ると、とても愛嬌のある姿形をしています。
その不思議な独創性に魅せられたブラジルの詩人、I・Cヴィニョーレスの絶賛を受けてデザイン誌上で紹介され、全国に知られることとなりました。

また、この人形創作には原水爆への怒りや平和への願いが込められているため“もうひとつの平和祈念像”ともいわれています。

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旧 香港上海銀行長崎支店       ・・・後日紹介

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トンチンカン人形(一体の高さは2~7センチメートル、素焼き)

久保田 馨(かおる)
(昭和3年生まれ~昭和45年没、42歳)。
 ・出身地は静岡県
 ・外語専門学校を卒業後、24歳で長崎に移り住む。。
 ・長崎焼きの阿茶さん人形に魅せられ、中原仁斉の工房に弟子入りし、2年間、焼き物を学ぶ
 ・独立してからは自分の人形を作りだした。
 ・愛宕山に住むようになった久保田は、そこに2坪ほどの小さな工房を構え、「トンチン館」と称した。
 ・人形を作る一方で久保田は生物を愛しむ俳句を作り、また、近所の子供たちをトンチン館に集め、『アリの会』という名の子供会を作り、週一回俳句会、勉強会、ゲーム等を教え、さながら良寛さんのごとく遊んだ。

 久保田は子供たちに生命の尊さを教え、自らも蚊一匹殺さぬ生き方を貫き、原水爆を作った人間の愚かさを憎み、悲しんだ。
 
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 人間の愚かさを憎み悲しんだ

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 名が売れたあと、東京の百貨店や、アメリカへの輸出の話などが持ちこまれますが、全て断ります。一体一体手作り。しかも全て姿形の違う人形を大量生産できるはずもありません。

 久保田は、人形をお金にかえる事を嫌い、生活が苦しくても人形の値段を子供でも買いやすい30円という価格で、売りつづけました。

DSCF0406.jpg

子供たちとの回覧ノート『アリの会ーみんなのかべ』には久保田の心情がよく表されている文があります。
(前略)
「戦争をにくみ平和をねがう気持ちにだれだってかわりない。
それなのに世の中には馬鹿な人間がいて、ひそかに戦争のよういをしている。あれほどの大殺人器のゲンバク、スイバクをこっそり(でもないか)どしどし作っている。
とんでもないことだ。
「そんなバカオソロシイものはみんな海のそこにおすてなさい」とさけびたい。
何とかして、みんなでそうさけびたい!
そのバカオソロシイことは、われわれ長崎人が一番よく知っているんだ!
今日は今日の風向きにハタあげしんけんです。
きのうとははんたいの風むきにハタあげ長崎平和。
とにかく長崎は平和だ。平和バンザイ。平和、平和、なんてうつくしい字なんだ!
平和は来るものではない、つかむものだ。」
(後略)

1970年(昭和45年)、己の命を人形に注ぎ込むように42歳の若さで亡くなった。


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行ってよかった、山野草の展示会・・・「木楽」さんのご趣味

木楽さんからのご案内で「山野草の展示会」を知り、会場まで車で10分ほどの距離でしたので、午後から仕事を抜け出しちょっと行ってまいりました。

思ってたより(失礼、木楽さん m(_ _)m)盛大な催しで、山野の植物がたくさん展示してたので、見ていたら1時間の予定がかなりオーバーしてしまいました。
野草や植木に詳しい会員の皆さんが、懇切丁寧に育て方や害虫の駆除方法、花の咲かせ方などを教えてくださいました。

ブログでお馴染みの木楽さんにもお会いできて、訪れた甲斐がありました。
木楽さんが「はじめまして」とおっしゃられたときには、えっ?と戸惑いました。
そうです、初めてお会いしたんです(笑)。勝手に旧知の仲と思い込んでいたのです。

お近くの方も、遠方の方も、趣味がない方も行って見てはどうでしょう。
即売もありますよ。これが驚くほど安い!
皆さんたくさん買ってらっしゃいました。

山野草の展示会
6月8日・9日・10日
時間:9時から18時まで・・・ 最終日は15時まで
場所:諫早市厚生町 八江農芸(株)本店・・・「ヤエタネ」のブランドで全国的に有名な種苗会社

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山野で採取した草花など

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可愛いランもありました

DSCF4573.jpg

つしまひのき が買ったサツキ・・・高さ40センチほど、岩付・・写した向きがでたらめ/(><)\
このサツキ、スリーコインでした。といっても、まさか300円ではありません。


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文豪トルストイも愛用した・・・出島発コンプラ瓶

 長崎と対馬だけが外国に開かれた(密貿易を除く)江戸時代、出島から海を渡って輸出されたものに醤油や酒がありました。
 燗付徳利に似た染付白磁のこの瓶、オランダ人やポルトガル人を相手にした仲買商人「金富良商社」によって輸出された日本の醤油や酒を入れたもので、「コンプラ瓶」と呼ばれます。漢字で「金富良瓶」とも書きます。

コンプラ瓶1

 容量は3合(540ml)で、オランダ語でJAPANSCHZOYA(日本の醤油)、JAPANSCHZAKY(日本の酒)と書かれた2種類があります。
 なぜ、どちらも頭が濁音なのか、オランダ語は分りませんが、日本じょうゆ、日本ざけ、と濁るから?
 写真は復刻版ですが、実際に酒が入っていたので、JAPANSCHZAKYと書かれています。
 
 この容器は、陶磁器生産で有名な波佐見で一手に作られ、最盛期には年間40万本が長崎・出島から盛んに輸出されました。

コンプラ瓶2

 コンプラ瓶には、たくさんのロマンが秘められています。たとえば、ジャガタラお春の調度品に含まれていたとか、ルイ14世が愛用していたとか、ロシアの文豪トルストイが書斎の一輪挿しとして愛用していたなど・・・。
 この瓶を見ていると、素朴でシンプルな形の中にも何かモダンさが感じられ、容器そのものも好まれた往時が忍ばれます。


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| 長崎 | 06:07 | comments:22 | trackbacks:0 | TOP↑

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蛍のような蛾、異常発生・・・ホタルガ

諫早市にある私の仕事場。
外壁のレンガになにやらたくさんの・・・

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蛾です。

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「ホタルガ(蛍蛾)」と言う蛾です。
頭が赤くて、黒い羽、尻のほうに白い紋があることから、こう呼ばれています。
蛾に似つかず、黒白のシンプルな紋様で可愛くなくはないですが、たくさん居ると気持ち悪いです。
写真上下の触覚が太く見えるのが雄で、中の細いのが雌。

この蛾、背景が白い所にはとまりません。
白の背景に黒のマントは目立ち過ぎますからね。

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昨年8~9月にこの蛾の幼虫が大量に発生しました。
街路樹のナンキンハゼの葉がその幼虫に食われ、道路管理者が薬剤で防除作業を行いましたが、時すでに遅く約2㌔メートルにわたって丸裸になりました。
それが蛹で越冬し今、羽化したのだと思います。

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街路樹のナンキンハゼ・・この樹も丸裸になりました

島原市のリィママさんのとこにも、これとは違う蛾が大量に発生したそうです。
突如生物が異常発生するのは、地球温暖化による気候変動や、生態系バランスの崩れなども影響しているのでしょう。
そういえば、この数年、ツバメが少なくなっていると思います。
降雨の前後にツバメの群れが低く高く捕虫する光景を、今年はまったく見ていません。
田植え前の田んぼにたくさん居たアマサギも見かけなくなりました。
逆に、長崎でかつては見た記憶のないムクドリの群れが多くなりました。

じわじわと何かが迫ってきているような・・・


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| トピック | 12:42 | comments:14 | trackbacks:0 | TOP↑

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