ラジコンで建設機械を操縦・・・無人化工法
下の写真に見られるように、ガリーと呼ばれる降雨によるV字の浸食谷が発達し、その浸食谷は深いところで20メートル近くもあり、大雨で谷の浸食が拡大すると土石流となって下方に流れ下る恐れがあります。ですから、今も床固やダムなどの防災工事が続けられています。

しかし、工事区域のほとんどが立入禁止の警戒区域に指定されており、工事関係者も入ることができません。
そこで活躍するのが、ラジコン建設機械です。

この写真は警戒区域の外の高いところから撮ってます。
働く建設機械に人は乗っていません。ラジオ・コントロールで動いています。
縦の浸食を防ぐ床固(とこがため)と呼ばれるコンクリートの施設が何本か見えますが、これらも全て無人の機械で施工されました。

マシンを操縦するコントロール室・・・警戒区域外の小高い丘の上に建てられたプレハブの中にあります。
ディスプレイの映像を見ながら、コントローラを操作します。
写真では、2台の機械が動いているので、2人のオペレータが操っています。
右端のディスプレイには、上の写真と同じアングルで黄色いマシンの映像が映っています。
ここには男性のオペレータだけですが、他の現場ではオペレータのほとんどを女性でチームされたところもあるようです。腕力は要らないし、細かで微妙な操作に女性が向いているのでしょうね。

働くマシンにも、もちろんカメラが付いてますが、上写真左奥の小さなマシンもカメラを載せており、やや離れたところから異なる角度の映像を送っています。

平成23年度第4回事業評価監視委員会資料(国土交通省公表)から引用

赤い丸印が、今回紹介した工事の位置です。

工事関係での遠隔操作システム技術はずいぶん進んでいます。
福島でもこのような技術を活用して、除染作業などが行われるといいですね。もうやっているのかな?
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| 長崎 | 11:47 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑