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ながさきの森林(もり)

--------------------------------------------------森林、長崎、対馬、興味深い出来事、ヘェ~な話

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ヘリコプターが造る不思議な渦・・ヘリ空散

6月、梅雨前ごろ松くい虫被害の予防のため、ヘリコプターで松林に薬剤を散布します。
そのときできたメガネのような奇妙な渦です。

へり空散

ヘリのローターが造る風で、薬剤を下向きに吹き降ろすのですが、再び舞い上がった薬剤がくるりとメガネの渦を作りました。
普通は下の写真のようになります。

ヘリ空散

一般に「松くい虫」と呼ばれる被害は、「マツノマダラカミキリ」というカミキリムシが、「マツノザイセンチュウ」(松の材線虫)という目に見えないくらいの小さな線虫を運び、松の木に付着させることで発生します。
松に付着した線虫は、松の幹に侵入し増殖します。増殖した線虫は、水分や養分を運ぶ導管を詰まらせ、松を枯れさせてしまいます。枯れた松の木に、カミキリムシは卵を産み付け、卵⇒幼虫⇒さなぎ と育ち次の年の5~6月ごろ再び羽化します。
生きている松はヤニを出して防御するので、カミキリは産卵できません。つまり、カミキリは線虫の運び屋となり、線虫は枯れ松を提供するという、共生の関係にあるのですね。

ですから、運び屋のマツノマダラカミキリが羽化する頃を見計らって、薬剤で駆除し、共生の鎖を断ち切ろうとしているのです。


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| 乗り物 | 16:13 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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みどりのトンネル・・・お気に入りの小道

長崎県雲仙市小浜町、小浜温泉から少し北へ行ったところにある細い道。
春から夏にかけて、両側の木々の葉が道を覆い、さながらトンネルのようです。
緑は太陽をさえぎり、涼しい風が吹きぬけます。

緑のトンネル

この道は、昭和2年から昭和13年まで島原鉄道の愛野駅~小浜温泉をつないでいた小浜鉄道跡なのです。
現在は県道201号線として利用され、その涼しげな雰囲気が人気です。


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| 森林 | 13:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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神社の参道を電車が!!・・・チョッと怖~い参拝

陶磁器で有名な佐賀県有田町。ここに陶山(とうざん)社という神社があります。
名前からも、陶磁器由来の神社だと分かります。

この神社の参道を、なんと電車が横切って走るのです。

電車

警報機はあるんですが、遮断機はありません。
上の写真は、神社の本殿側から下り方向を見ています。

反対側から見てみると

踏切1

人(実はMy Wife)が立っているところを電車が走ります。
石段を登り着くと、いきなり線路なのです。
電車が来たら、登り着いたところに待避スペースはありませんから、石段を5~6段下ったところで待つしかありません。

踏切2
鳥居と線路

奥の石段を登っていくと本殿があります。

本殿
くれぐれも事故がありませんように。パチ パチッ 

有田陶器市にお出かけの際は、訪ねてみてはいかがでしょうか。


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| トピック | 16:51 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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城島さん・・・少しスリムに?

昨日、出島のあたりをさるいていましたら、出島ワーフに小山の人だかり。
近づくと、城島選手でした。

城島選手

バラエティー番組のビデオ撮りらしく、ニコニコとなにやら意味不明のことをしゃべってました。
城島さん、このカメラに目線?
顔は真っ黒でしたが、少々お痩せになったのでは? という印象です。精悍さは増しています。

城島さんの向かって左隣は、阪神の戦力外となった長崎出身の下柳選手。右はお笑いタレントの???さん。
更に右は、長崎ではないどこかの局の見たこともないキャスター。

後ろの黒い船は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケで使われたハウステンボス所有の「観光丸」。
更に、奥の高いところにある白い建物が、本日、わが社の忘年会の会場となる、I観光ホテル。
・・・・関係ない!!(m(_ _)m)

城島2
精悍


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| トピック | 16:08 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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あかねドーム・・・あかね星への祈りを込めて

長崎県東彼杵郡波佐見町小樽郷の近くの山頂に「あかねドーム」という天文台があります。
この天文台は、地元天文愛好家のグループと小樽郷の人々が協力し、1999年に建てられたものです。

この天文台の建設計画が立てられたとき、大人だけでなく地域の子供たちも天文台での星の観察を大変楽しみにしていました。
小学5年生のM.あかねちゃんもその一人でした。
でも、あかねちゃんは、天文台の完成を見ることなく、悲しいことに交通事故で帰らぬ人となってしまったのです。

天文台は完成しました。
そして、星になった あかねちゃんへの祈りと、交通事故が亡くなるよう願いを込めて、天文台は「あかねドーム」と名付けられました。

あかねドーム
あかねドーム

ドームのそばには、心を込めて建てられた碑があります。

あかねドーム碑

同級生のお友達が思い思いの言葉をつづったタイルが埋め込まれています。
あかねちゃんの星は、おうし座の一角に輝いて、みんなを見守っているのですね。

あかねドーム眺望
「あかねドーム」から見る小樽郷の集落です

仕事で訪れたときに、地元の方(Nさん)に案内していただき、このお話を伺いました。

【お詫び】「あかねちゃん」のページは、内容的に単なるページ案内でしたので削除いたしました。リンクで飛んでも行き先がありません。お詫び申し上げます。


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| その他 | 15:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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資生堂のTSUBAKI・・・五島のツバキ(椿)

12月3日付「樹木の葉・・・広葉樹と針葉樹」の中で、五島のツバキ油についてチョットだけ触れました。東京と長崎が生産量のトップ争いをしているということを書きました。

さて、資生堂の「TSUBAKI(椿)」というヘヤケヤ商品は皆さんよくご存知ですね。女性なら10人中10人が知っている(使ったことのある?)トップブランドですね。
この「TSUBAKI」が今年6月から「新TSUBAKI」として大々的にキャンペーンを行っていましたが、この「新TSUBAKI」に五島の椿油が使われているのです。
中村県知事を資生堂の副社長が訪問し、新製品の紹介をしたという報道はまだ記憶に新しいところです。

TSUBAKI
天然の厳選椿オイル=五島椿油

資生堂は1年以上も前から、地元市町や生産者などと出荷体制などの協議を進めていましたが、ようやく調整が整ったということです。
有名ブランド商品に五島椿油が使われるようになったということは、同じ県民として大変喜ばしいことです。

五島列島も水産業を除くと産業らしい産業もなく、例にたがわず過疎化はとどまるところを知りません。
椿を島の活性化に役立てようと、五島市も新上五島町も振興計画を作って、椿の森を増やそうと行動を起こしたところでしたし、住民の椿植林活動や、植林に使う苗木を増やす活動が盛り上がってきたところでしたので、資生堂の新TSUBAKIは、まさしくグッドタイミングでした。

県の試験場(農林技術開発センター)でも五島の椿油を研究しており、「オレイン酸含有率95%の世界最高水準のツバキ油搾油技術を開発し製品化するとともに、ツバキ実の高生産性ツバキ林誘導技術を開発」しています。

資生堂も椿油を使うだけでなく企業のCSR活動として、五島での社員による椿の植林活動も展開しています。
資生堂の社員の皆さんが継続的に五島を訪れることで、経済的効果だけでなく、協働で自然を守っていく意識の高揚や、都会との交流などで、地域の活性化が進むといいですね。

新TSUBAKIが五島の椿油を使っているのなら、旧TSUBAKIは、どこの椿油を使ってたかって?
・・・それは企業秘密なので言えません。・・・どうしても?・・・・・・・・・・・・・・・・言えません。

関連記事
新上五島町公式情報
報道「日報ビジネス」


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| 森林 | 18:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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樹木の葉・・・広葉樹と針葉樹

11月20日付けの「森林の放射能汚染と除染(1)」で樹木の葉について触れました。
樹木には、広葉樹と針葉樹があることはよく知らていますが、その双方の葉が実際にどのようなものか、私の偏見で選んだ樹木で葉を見てみましょう。
なお、この記事は小学生程度を対象に書いていますので、大人の方には当たり前の部分も多くて失礼かと思いますが、お許しください。

まず、広葉樹です。

ブナ
ブナ(落葉広葉樹)

ブナは代表的な落葉広葉樹です。冬には葉が落ちるので、落葉樹です。
広葉樹の葉の典型で、幅が広く葉脈が中央に一本通っていて、両側に魚の骨のように数本の筋が分かれています。
この葉脈を通って水や養分がすみずみに運ばれます。

ヤブツバキ
ヤブツバキ(常緑広葉樹)

ヤブツバキは常緑ですので、冬場に葉が落ちてしまうことはありませんが、常緑樹と言っても葉が落ちないわけではありません。年間を通して少しずつ葉が落ちて新しい葉と入れ替わっています。形や葉脈の形態は基本的に落葉広葉樹と同じです。落葉樹に比べ葉の厚さは通常厚いですね。

因みに、ヤブツバキは、温暖な地域の海岸近くに多く生育しており、長崎県でも県内のいたるところで見られますが、特に五島列島をはじめとする島々に多く、実からツバキ油が絞られます。
長崎県のツバキ油は五島列島でそのほとんどが生産されますが、生産量は東京都(大島椿)と全国1位を競っていることはあまり知られていません。このところ、長崎県と東京都とが一年おきに1位を取っているようです。これは、実のなる樹木に共通しますが、ツバキの実も、豊作の年と凶作の年が隔年で訪れますので、豊作の県(都)が1位になるということです。

次に針葉樹です。針葉樹は針のような葉を持つのでこの名前があります。では見てみましょう。
まずは、針葉樹の代表格、松です。

クロマツ
クロマツ(針葉樹)

写真で葉先が欠けてしまいましたが、九州で松と言えばクロマツで、お正月の飾りには欠かせませんので、よくご存じですね。葉は針状で、先は鋭くとがっています。
アカマツも形状はほぼ同じですが、幹が赤茶っぽく、クロマツより寒冷地(緯度が高いor標高が高い)に生育し、マツタケ(松茸)は赤松林に発生します。

トドマツ
トドマツ(針葉樹)(北海道大学樹木園で撮影)

トドマツやエゾマツは九州にはありませんので、私も北大の樹木園で初めて見ました。
短い針状の葉が密に着いています。先っぽの黄緑色は新芽です。
針葉樹も枝の下の方から落葉し、枝先に新芽が伸びていきます。

スギ
スギ(針葉樹)

九州での人工林(人が人為的に造った林)のほとんどがスギ林です。天然林では、屋久杉と呼ばれる屋久島のスギは有名ですね。
スギの葉も針状ですが、短くて元の方がやや太くなってます。葉先は尖っていますが、やや内側にカールしていますので、手で掴んでもそれほど痛くはありません。

スギは花粉症の原因として忌み嫌われています(私も花粉症)が、最近、花粉が出ない(または少ない)品種が開発されて、植え替える取り組みが始まっています。写真の茶色の部分が雄花で、ここから花粉が放出されます。
杉は成長が早く、真っ直ぐな木材ができ、加工しやすく、日本建築に欠かせないので、他の樹種に代えられないのです。

ヒノキ
ヒノキ(針葉樹)

ヒノキは針葉樹ですが、葉は針の様な形をしていませんので、手で掴んでも痛くはありません。全体的に平べったく、鱗片状のエレメントの集合体になっていて、美しい幾何学模様を見せてくれます。
 ヒノキの木材は社寺(神社仏閣)の建築材として平城宮の時代(それ以前)から不可欠な存在です。西暦500年当時、機内地方には天然のヒノキ林が多く存在していましたが、遷都のたびに都の建設用材を確保するために伐採され、ヒノキの天然林は奥山林の一部を除いて無くなってしまいました。今あるヒノキ林は、その後植えて育てた人工林です。
日本人はヒノキの香りがが大好きです。ヒノキ風呂なんて憧れの的ですよね。
今、韓国ではヒノキブームで、日本から多くのヒノキを輸入しています。韓国では、日本統治時代に杉が植えていたようで点々と見ることができますが、ヒノキは見たことがありません。ヒノキから抽出した「ヒバオイル」は大変な人気です。ヒノキの香りは子供の頭を良くするとの評判です。教育熱心な韓国らしいですね。

ヒバ
ヒバ(針葉樹)これも北大樹木園で撮影

ヒノキの仲間で、ヒノキによく似ていますが、九州にはない北の樹木です。
韓国で人気の「ヒバオイル」は、そもそもの語源はこのヒバです。
ヒノキよりもっと香りの強い木です。いかにもヒノキより頭が良くなりそうです。
私は弁当箱に、青森で買ったヒバ材の「曲げわっぱ」を20年ほど使っていますが、いまだに良い香りがします。
でも、いっこうに頭は良くなりません。

今回は、チョット硬い話になりましたが、森林・樹木を少しでも知っていただくために・・・・・

| 森林 | 21:43 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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森の恵み一個めっけ!!・・・アケビ

森では時々プレゼントがもらえます。特に秋は。
10月下旬、この日は、アケビでした。

アケビ

アケビの仲間で、こんな風に割れない「ムベ」の方が長崎県には多いと思います。我が家の庭にも野鳥が運んできた種から大きくなった「ムベ」がたくさんの実を付けてましたが、庭木に巻きついて木に負担がかかるので伐ってしまいました。

森の中でこんな実を見つけると、うれしいですね。
ゼリー状の甘い実をいただいたら、野鳥の代わりにそこらじゅう、プッ、プッと種をまき散らします。
恵みをいただいたお礼です。

| 森林 | 05:17 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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