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ながさきの森林(もり)

--------------------------------------------------森林、長崎、対馬、興味深い出来事、ヘェ~な話

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白い航跡・・・飛行機雲

朝7時、まだ薄暗い東の空に一筋の航跡。まだ登らない太陽に照らされて白く輝いています。
高さは1万メートル位でしょうか。南から北の方角へ。

航跡
  肉眼では一本の線にしか見えませんが、写真だと雲の様子がわかります

長崎の空をこの方向でこの高さを飛んでいるということは、おそらく東南アジア方面から韓国(インチョン空港)への航路でしょう。
福岡空港に降りる飛行機ですと、もう着陸態勢に入っていて、もっと低いところを飛んでいるはずです。

はるか遠くを飛んでいる飛行機ですが、機内にはどんな人々が、どんな目的で乗っているのだろう、今何をしているのだろうと思いをはせると、ひとりでに勝手な親密感が沸いてきます。
地上からこんな風に思いながら自分の飛行機を見上げている人がいるなんて、乗客の誰一人として思いもしないでしょうね。

ボン・ボヤージュ!!
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| 乗り物 | 14:21 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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危険な お仕事・・・高所作業

今朝、何気なく窓の外を見ると、400~500メートル離れたところに立っている高圧送電線の鉄塔に、何やらうごめくものが。
どうやらメンテナンスの工事を行っている模様。

高所作業1
手前の青い3本線は、家庭用の送電線。

鉄塔の足の部分が竹林に隠れていて、全体の高さが判然としませんが、40~50メートルはありそうです。

こんな高いところでの作業、遠くで見てても足元がゾクゾクします。
送電線の高所作業はテレビなどでは見ますが、実際に目にしたのは、あまり記憶にありません。
電気を確実に送るために、縁の下の力持ちならぬ、空の上の力持ちです。

スカイツリーの工事でも、雲の上でたくさんの方が働いていますが、50メートルも600メートルも関係ないですね。どちらも高い。
今日は11月23日「勤労感謝の日」。休日のお仕事ご苦労様です。ご安全に。


高所作業2

高所作業5

| その他 | 21:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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森林の放射能汚染と除染(2)

この記事は、「森林の放射能汚染と除染(1)」(一つ前)を先に読んでいただければ幸いです。

【除染】
いずれは森林から下流域へと移動するであろう放射性物質を食い止めるための除染。何ができるのでしょう。

今後、汚染の度合いがまったく進まないと仮定すると、今ある汚染物を完全に取り除いて処分すること、つまり森林の樹木、落ち葉などの地衣物をすべて取り除くことが考えられますが、これは物理的にも、森林が無くなってしまうというリスクからも現実的ではありません。

福島県の林業研究センターでは「森林にくいを打って中心となるポイントを設定。その周辺で・・・
(1)落ち葉を片付ける
(2)樹木の枝を地上7~8メートルの高さまで切り落とす
(3)樹木の3~5割を間伐する
(4)樹木を全て伐採する
――の4段階で線量を測定」するとしています。

(1)は、落ち葉・落枝を取り除けば一定の効果はあると思いますが、森林の地衣物を取り除けば、雨水の浸透能力が弱まり、土砂の流出や崩壊のリスクは高まります。
(2)は、葉が付いている樹冠(じゅかん:樹木の頭の枝葉の部分)を伐採することで、そこの汚染物が取り除かれます。しかし、樹冠を伐採されるものが針葉樹であれば、ほとんどが生き残れないでしょう。広葉樹であれば再生が可能です。
樹冠

(3)の強めの間伐は、3~5割を間伐すると同じ割合だけ除染が可能です。人工林(じんこうりん:人の手で植えられた森林。スギやヒノキなどの針葉樹が主)の多くが、必要な間伐が行われずに荒廃しているのが実情です。
多めの間伐をすることは、人工林の課題の解決策とも両立しますので、有効かと思います。

下の図は、一般的な間伐の意義を示したものです。

間伐
   (林野庁・社団法人全国林業普及協会「間伐のしおり」から)

(4)は前述のとおりですが、必ずやっておくべき調査項目と思います。

まだ調査をはじめようとしている段階ですので軽々しいことはいえませんが、私としては、放射性物質が最も多く付着していると考えられる葉を取り除くために、広葉樹は樹冠の除去、針葉樹は強めの間伐を行うことが現実的ではないかと思います。
除染の一番の課題は、処理した汚染物(上記の場合、樹木、枝、葉、落ち葉など)の処分方法です。地域を限定しても、処分の量は膨大になるでしょうから処分方法の確立が必要でしょう。

| 森林 | 14:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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森林の放射能汚染と除染(1)

【汚染】
「東京電力福島第1原子力発電所の事故で計画的避難区域に指定された福島県川俣町山木屋地区の森林で、福島県林業研究センター(同県郡山市)が樹木を実際に伐採するなどして除染の効果を探る実証試験を行い、得られたデータを基に、住宅近くの山林を除染する方法の開発する。」(11月21日 日経、共同配信)という。

福島県の森林が県全体面積に占める割合は、全国の森林に同じく約7割です。
したがって、単純に考えると、福島原発から放出され地上を汚染したた放射性物質の約70%が森林に舞い降りたことになります。
さらに、森林の樹木は、高さがあることや大気中の物質を吸着しやすい葉というものを持っていることから、流れて行く物質を捕捉し、それ以上に森林に蓄積されたのではないかと考えられます。

さて、森林は、二酸化炭素を吸収し光合成で炭素を有機化合物に変え体内(幹、枝、葉)に蓄えることで、温室効果ガスを減らし地球温暖化防止の役割を果たしていることはよく知られています。この二酸化炭素吸収は、葉の総面積が大きいほどCO2を多く吸収し、光合成が活発に行われるため、その機能が高いのです。

同様に放射性物質についても、葉の表面積が大きい樹木ほどそれを多く吸着すると考えられます。葉で捕捉できなかった物質は地表に降り、リターと呼ばれる腐食していない落ち葉や落枝が吸着します。もちろん、樹木の枝や幹でも吸着します。これらの総量が森林の汚染量ですね。そして降雨による雨水で次第に河川に流出し、さらに下流の田畑や住宅地に至ります。

里山
森林は生活を守るバッファゾーン(農村と里山:対馬市)

つまり、森林での放射性物質の貯留は、森林が持っている雨水を蓄え洪水を防止する働きと同じく、放射性物質の洪水を防止するバッファの役目をしているといえます。

<<続きは、「森林の放射能汚染と除染(2)」へ>>

| 森林 | 16:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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再び、飛騨古川 伝統の町並み

再び、飛騨古川です。

長崎から飛行機に乗って名古屋中部空港に着いた。(聞いたことのあるセリフ)
1時間15分のフライト。さらに電車で岐阜まで1時間。岐阜市に1泊。
次の日、高山に向けてJR「ワイド・ビュー?」に乗ったのはいいけれど、途中で突然気が変わり、飛騨古川まで乗り越した。
というわけで、飛騨古川の予備知識はゼロ。あるのは、10月20日に放送されたNHK昼ブラ照英さん吉田アナの貴重な情報のみ。
昼ブラの貴重な情報 ⇒ 鯉が泳ぐ川、飛騨の匠、大吟醸カステラ、焼きアイス、モッツァレラチーズの溜まり醤油漬け、腰の強い飛騨蕎麦、飛騨牛のコロッケ、飛騨牛ステーキ丼・・・なんだ、食い物ばっかし・・・

心もとない情報ではありますが、この情報に忠実にさるく (長崎弁で、あちこちをぶらりぶらりと見て歩く。か、き、く、く、けの5段活用)ことにしました。

(以下は、さるいた結果の印象)高山と同様、江戸時代に天領となった飛騨古川。伝統ある町には、出格子の商家や白壁の土蔵が続き、鯉の泳ぐ清らかな瀬戸川のせせらぎに心が癒されます。古い町並みの伝統的家屋には飛騨の匠の技と心意気が息づいています。(おいおい、観光コピーかい)


鯉の泳ぐ水路
清流の鯉

瀬戸川というそうですが、川というより、小川かせせらぎ、硬く言うと水路ですね。
信じられないくらいの清流。鯉が浮き上がって見えるくらい。
手前の緋鯉が水面から浮き上がってるでしょう?

追記:昨夜、妻が言ってました「瀬戸川には、冬の季節に雪かきした雪を流すので、川の鯉は避難池に引っ越すそうよ。」

長崎県の島原も鯉の泳ぐ街として知られています。雲仙岳を源とする豊かな湧水が、至るとこを流れ、瀬戸川の半分くらいの幅のせせらぎに色とりどりの鯉が遊んでいます。


渡辺酒造(蓬莱)
清酒 蓬莱(ほうらい)の蔵元

渡辺酒造という蔵元。「蓬莱」という大変おいしいお酒を造っています。岐阜県ではメジャーな蔵元と聞きました。
有形文化財に指定されている伝統的な建物と杉玉がいいですね。
食べなかったのですが、話題の大吟醸カステラはここのもので、カステラに大吟醸を含ませたものです。
ふくよかな大吟醸の香りがたまらないそうです。甘党か辛党かはっきりして、とは言いません。どちらもいいです。

因みに、硬くなったカステラにブランデー(安物で可)を含ませ、しばらく置いてアルコールを飛ばすと柔らかくなり、高級ブランデーケーキに負けないケーキに変身します。お試しあれ・・・カステラの本場、長崎情報・・・硬くなる前に食べちゃうか。

飛騨の匠 雲
雲と呼ばれる、飛騨の匠の意匠(トレードマーク)

建物の腕木の下に「雲」と呼ばれる文様を彫り込み、白色に着色して装飾物とした木造真壁(しんかべ:日本在来の家屋建築工法)造りの町家は飛騨独特のものです。雲はあくまで装飾品ですが、大工さんがそれぞれが文様を工夫し、同じものが2つとなく、「この家は俺が建てた」と自己主張の印だそうで、それほど大工は自己の技と経験に誇りをもっているのですね。

 飛騨の匠については、ぜひこれを見てください ⇒ NHK「岐阜県 飛騨の匠」

格子戸
出格子に野花

各家々の出格子には、野草や野花がさりげなく飾っており、住民のセンスが伺えます。
右の花は、キク科の黄色い花とちっちゃな蘭、左はサルトリイバラの赤い実だと思います。


福金寺蕎麦
福金寺蕎麦

吉田アナが腰の強い蕎麦と評価した、「福金寺蕎麦」
確かに腰が強い。これ蕎麦か?と思った。歯の弱い方はご遠慮を、と言いたいほど。ちと大袈裟だったかな?
NHK放送では、蕎麦つゆでなく塩だけで食らうのが蕎麦のうまさが分かる。と塩だけで食らわせていました。
でも、蕎麦屋のご主人曰く「放送では、塩しか出さないように言ってましたが、実はつゆも出すんですよ。つゆが好きな方は多いですから」
実際、塩だけでは、う~ん。(個人的意見)

お蕎麦屋さんのお隣に、飛騨牛コロッケのお店もあり、それもいただきました。
飛騨牛は、ミンチではなく細切りに切ってあり、牛肉の存在感十分。おいしかったです。

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| 絶景 | 00:05 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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飛騨のつるし柿

つるし柿の季節になりました。
干し柿は、子供のころにはお正月のごちそうとして、楽しみでした。甘くて、適度なやわらかさ、表面に吹いた白い粉
、すべてがおやつの一級品でした。
いまでは、正月にも滅多に食べることはなくなりました。干し柿の甘味に替わるものたくさんあるからでしょうか。

飛騨の古川で、家屋の風情と吊るし柿が調和した光景にめぐり合いました。

吊るしがき

家のつくりが飛騨の匠によるもので、直線を生かした構造、格子の窓、軒下には白の意匠がある雲と呼ばれる匠の印。
雲の下に吊るされた柿の一様でない配列。はじめは静かに、そして激しく動くピアノソナタの音符のよう。

| 絶景 | 12:12 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ヒトツバタゴ」又の名を「ナンジャモンジャ」、もう一つ「ウミテラシ」

長崎県対馬には、ヒトツバタゴの自生林があります。ヒトツバタゴとは高木になるモクセイ科の落葉樹で、特徴は、初夏に葉が出る頃に大量の白い花を付けます。
中国大陸、朝鮮半島に自生していますが、対馬では鰐浦(わにうら)という最北端の地区に多く自生しており、五月の連休前後に一面真っ白の花を付け、それはそれは見事なものです。

鰐浦 ヒトツバタゴ
これは、1998年5月3日に撮ったもので、10日間ほど同じアングルで撮り、その内の一枚がこれです。
この写真は、森林に関する全国誌(雑誌)の表紙を飾ったものです。

右奥の白い球が見える島は、海栗島(うにじま)という、航空自衛隊のレーダーサイトがある島で、この島の約50km先には朝鮮半島(韓半島)があります。(対馬から見える韓国の写真はこのブログ内で紹介しています
ここのレーダーで捕えられた国境侵犯の不審航空機に対して、大分県の築城基地からスクランブルがかけられます。

ヒトツバタゴの別名は、名前のわからない見慣れない立派な木、あれはなんじゃ、ということで「ナンジャモンジャ」。
対馬では、白い花が海一面を照らすので、「ウミテラシ」とも呼ばれます。上の写真でイメージが伝わるのでは。
1989年に「海照らし」という松下由樹主演のNHKドラマがありました。この対馬が舞台でした。

岐阜県蛭川や愛知県にも単木的に自生している所はありますが、このような群生はこの対馬鰐浦だけでしか見ることはできません。東海地方へは、防人や秀吉の朝鮮出兵の際に持ち帰ったのではと信じています。対馬の防人は東海から多かったと聞きます。

ヒトツバタゴ近
 長い花弁の花の集まり

 この集落は漁業で生計を立てており、特に海栗島周辺で取れるウニは天下一品です。(大袈裟ではありません)



| 対馬 | 23:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)

 近所のスーパーでこんな光景見ました。
 もうお分かりですよね。点字ブロックをまたいだ駐車。
 点字ブロックが何かを知らないのか。気付かなかったのか。気が滅入ります。

点字ブロック

 点字ブロックが黄色なのは、弱視の方が認知しやすいためもありますが、健常者ににも注意を呼びかけていると思います。
 街中で点字ブロックを塞いでいるものに、自転車、バイクが多いですね。ほかに、お店の看板、商品を堂々と並べているところも。
 こんなこと、良い子はまねをしないようにね(*^_^*)/

 因みに、「点字ブロック」は日本で考案されたものだそうです。日本すごい!!
「点字ブロック」と言う名前は、財団法人安全交通試験研究センターというところの登録商標で、一般名としては「視覚障害者誘導用ブロック」と言うそうですが、「点字ブロック」の方が通りがいいですね。
詳しくは、京都のボランティアとバリアフリー情報 へ

| トピック | 05:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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オリンパスの損失隠し不正問題・・・でも好きです

オリンパスは、子供のころからカメラで親しんでいました。50年ほど前に、ハーフサイズのオリンパス・ペンSを父が持っていたので、よく使ってました。その後、トンボの複眼みたいな測光器を持つペンEEになり、自動露出の代名詞ともなりました。

オリンパスペンS
オリンパス・ペンS

オリンパスペンEE
オリンパス・ペンEE

今回の不祥事はありましたが、オリンパスはこれまで日本の技術の最先端を走ってきたパイオニアと思っています。医療光学機器でもしかり。
 私もデジカメ、写真整理ソフトibなど愛用しています。ペンEEもまだ健在です。

ぜひ、今回のような不正の根絶のために全社一丸となって邁進し、オリンパスファンのためにも会社の再生を果たしてほしいと思います。

| トピック | 15:40 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界遺産飛騨白川郷・・・合掌造りの村

 北アルプスの次の日10月29日、高山を朝早く立ち、あこがれの世界遺産 白川郷へとやってきました。とてもよい天気で、かやぶきの屋根が朝日に白く輝いていました。
 合掌造りの最大の特徴、急勾配の屋根が立ち並び、独特の雰囲気をかもし出しています。

白川郷合掌造り2
和田家の合掌家屋

 こんなに大きな家を建てることの必要性と、それを可能としたのは、なぜでしょうか。
 経済的な富が存在していたことがあるでしょうし、大家族を収容するスペースが必要だったことも。
 また、大家族による労働力を生かした、養蚕、紙漉などの作業スペースとしても必要だったし、この家内工業が富へとつながったと思われます。屋根組みに使われる部材となる大径木の入手が可能であったこと、建築や定期的な葺き替えなどの補修に村人が総参加する体制が整っていたことも大きな要因だったのでしょう。
 昔はどこにでも、このような集落の共同作業があったのですよね。 

白川郷
丘の上から見る合掌造りの集落

 この集落の遠景は、近くから見るより合掌造家屋の並びや向きがよく分かり、また景観としてもすばらしいです。

白川郷合掌造り1
洗濯物に生活臭があり、これも良し

 少し残念なのは、集落全体が観光地化され、ほとんどが民宿や土産物屋になっています。観光客も次から次へと押し寄せ、村の入り口では大渋滞。人・人(私もその一人)であふれかえっていました。
 また、田畑の所有者が、農地法の許可を受けないまま観光客向けの有料駐車場に転用しているのが数箇所あることがわかったそうです。

栃の実

↑ネットに皮をむいた栃の実入れ、湧水の流れにさらしていました。栃餅や栃煎餅にするのでしょうか。
こんな光景は好きですね。

合掌造り パステル
パステル風合掌造り

| 絶景 | 00:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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