再び、飛騨古川です。
長崎から飛行機に乗って名古屋中部空港に着いた。(聞いたことのあるセリフ)
1時間15分のフライト。さらに電車で岐阜まで1時間。岐阜市に1泊。
次の日、高山に向けてJR「ワイド・ビュー?」に乗ったのはいいけれど、途中で突然気が変わり、飛騨古川まで乗り越した。
というわけで、飛騨古川の予備知識はゼロ。あるのは、10月20日に放送された
NHK昼ブラの
照英さんと
吉田アナの貴重な情報のみ。
昼ブラの貴重な情報 ⇒ 鯉が泳ぐ川、飛騨の匠、大吟醸カステラ、焼きアイス、モッツァレラチーズの溜まり醤油漬け、腰の強い飛騨蕎麦、飛騨牛のコロッケ、飛騨牛ステーキ丼・・・なんだ、食い物ばっかし・・・
心もとない情報ではありますが、この情報に忠実に
さるく (長崎弁で、あちこちをぶらりぶらりと見て歩く。か、き、く、く、けの5段活用)ことにしました。
(以下は、
さるいた結果の印象)高山と同様、江戸時代に天領となった飛騨古川。伝統ある町には、出格子の商家や白壁の土蔵が続き、鯉の泳ぐ清らかな瀬戸川のせせらぎに心が癒されます。古い町並みの伝統的家屋には飛騨の匠の技と心意気が息づいています。(おいおい、観光コピーかい)

清流の鯉
瀬戸川というそうですが、川というより、小川かせせらぎ、硬く言うと水路ですね。
信じられないくらいの清流。鯉が浮き上がって見えるくらい。
手前の緋鯉が水面から浮き上がってるでしょう?
追記:昨夜、妻が言ってました「瀬戸川には、冬の季節に雪かきした雪を流すので、川の鯉は避難池に引っ越すそうよ。」長崎県の島原も
鯉の泳ぐ街として知られています。雲仙岳を源とする豊かな湧水が、至るとこを流れ、瀬戸川の半分くらいの幅のせせらぎに色とりどりの鯉が遊んでいます。

清酒 蓬莱(ほうらい)の蔵元
渡辺酒造という蔵元。「蓬莱」という大変おいしいお酒を造っています。岐阜県ではメジャーな蔵元と聞きました。
有形文化財に指定されている伝統的な建物と杉玉がいいですね。
食べなかったのですが、話題の大吟醸カステラはここのもので、カステラに大吟醸を含ませたものです。
ふくよかな大吟醸の香りがたまらないそうです。甘党か辛党かはっきりして、とは言いません。どちらもいいです。
因みに、硬くなったカステラにブランデー(安物で可)を含ませ、しばらく置いてアルコールを飛ばすと柔らかくなり、高級ブランデーケーキに負けないケーキに変身します。お試しあれ・・・カステラの本場、長崎情報・・・硬くなる前に食べちゃうか。

雲と呼ばれる、飛騨の匠の意匠(トレードマーク)
建物の腕木の下に「雲」と呼ばれる文様を彫り込み、白色に着色して装飾物とした木造真壁(しんかべ:日本在来の家屋建築工法)造りの町家は飛騨独特のものです。雲はあくまで装飾品ですが、大工さんがそれぞれが文様を工夫し、同じものが2つとなく、「この家は俺が建てた」と自己主張の印だそうで、それほど大工は自己の技と経験に誇りをもっているのですね。
飛騨の匠については、ぜひこれを見てください ⇒
NHK「岐阜県 飛騨の匠」
出格子に野花
各家々の出格子には、野草や野花がさりげなく飾っており、住民のセンスが伺えます。
右の花は、キク科の黄色い花とちっちゃな蘭、左はサルトリイバラの赤い実だと思います。

福金寺蕎麦
吉田アナが腰の強い蕎麦と評価した、「福金寺蕎麦」
確かに腰が強い。これ蕎麦か?と思った。歯の弱い方はご遠慮を、と言いたいほど。ちと大袈裟だったかな?
NHK放送では、蕎麦つゆでなく塩だけで食らうのが蕎麦のうまさが分かる。と塩だけで食らわせていました。
でも、蕎麦屋のご主人曰く「放送では、塩しか出さないように言ってましたが、実はつゆも出すんですよ。つゆが好きな方は多いですから」
実際、塩だけでは、う~ん。(個人的意見)
お蕎麦屋さんのお隣に、飛騨牛コロッケのお店もあり、それもいただきました。
飛騨牛は、ミンチではなく細切りに切ってあり、牛肉の存在感十分。おいしかったです。